静岡市生涯学習センター

　「しずおかクラフトトーク」(11/19実施）は、 今年から始まった新たな取り組みで、
県内の伝統工芸職人さんや、クラフト作家さんを招き、ものづくりへの想いを聴く
トークイベントです。

　静岡の工芸を継承している若手職人グループ「するがクリエイティブ」さんにご協力をいただき、職人さんの世界をもっと身近に、そして若い世代にも伝統工芸やものづくりに関心を持っていただきたい！そんな思いからはじまりました。

　初となる第1回ゲストは、陶芸作家、藤枝市陶芸センター館長で、するがクリエイティブのメンバーの「前田直紀」さん。

　 前半は、前田さんの仕事の一部を体験してもらうワークショップを行いました。
自分の手をロクロのようにして作る「ぐい飲み」づくりに挑戦です！
まず初めに、左手の上に球状の粘土を置き、粘土の真ん中に垂直に右の親指を入れます。
次に、右手で粘土を優しく押さえつつ、スピードや力加減を一定に保ちながら両手を
少しずつ回転させると次第にぐい飲みの形へと近づいていきます。
最後に高台をつくり、30分ほどで完成できました！
簡単そうに見えて、意外と同じ力加減で回転させながら作ることは、難しかったです。
また、作る方によって大きさも形も様々な作品ができあがりました。

　 後半は、トークイベントです。
プロダクトデザイナーの「花澤啓太」さんもスピーカーとして加わり、前田さんの
半生や、陶芸の道に進んだきっかけ、作り手の思い、最近の活動など、たくさんのお話
をうかがいました。
前田さんの心意気、人となりがとても素敵で参加者の皆さんは前田さんのお話に引き込まれているようでした。

　大量生産できる機械製品が増え、「工芸品」は少し日々の生活から遠ざかってしまう存在かもしれませんが、職人さんの想いを知ることで、その職人さんの手によって作り上げられる「工芸品」が、暮らしに潤いを与える「少し特別な日用品」として感じてもらえるきっかけとなっていただけたらうれしく思います。

　西部生涯学習センターは、今後も「しずおかクラフトトーク」を実施していきます。

　第2回は平成30年1月、ゲストは漆器作家の「藤中知幸」さんです。
　皆さん、ぜひお楽しみに！（M.Y）