公開日 2025年06月28日
静岡市生涯学習センターでは60歳以上の方を対象として高齢者学級「みのり大学」を運営し、様々な分野の講座を年間16回開催しています。西奈生涯学習センターでも44名の学級生が、毎月1~2回の講座を受講しています。
6月25日は静岡市沼上資源循環学習プラザから講師を招き、「環境講座~タケと生ごみの活用を考える」と題する講座を開催しました。
はじめに、「生ごみ」の問題について学びました。生ごみを処理するための設備、経費の両面ともにとても負担が大きいことや、生ごみの排出がひいては食品ロスにもつながること、などの問題が詳しく説明されました。
次に、「放置竹林」の問題について学びました。近年、急速に拡大する「放置竹林」は住居域周辺の湿潤化や竹林斜面地盤の緩み、また、猪や鹿など野生動物の生息環境の変化といった様々な問題を引き起こしていることが説明されました。そして、一見関連がないようにみえるこの二つの問題を同時に軽減する方策として、「竹粉を利用した生ごみの分解」の概要が紹介されました。
講座終了後は、竹粉の取得方法について質問する受講者も多かったことから、今回の講座が、受講者の環境問題に対する意識が向上する契機となったことがうかがえます。(T.I.)