公開日 2025年09月10日
毎日の食卓に並ぶ食品が、どのように私たちのもとに届くのか、考えたことはありますか?
東部生涯学習センターでは、親子で静岡市中央卸売市場を訪れる「夏休みこども市場見学」を、8月16日と21日に開催しました。
魚や貝などの海産物を扱う水産棟では、いけすから取り出したカンパチをその場で活け締めする様子に、親子で驚いた様子でした。少し衝撃的な光景ではありますが、「命のつながりを感じる、貴重な経験になった」という声も聞かれました。冷凍マグロの競りでは、威勢のいい掛け声とともに次々と落札される50尾以上のマグロを前に、大型冷蔵室の涼しさも吹き飛ぶほどの熱気と迫力に圧倒され、忘れられない体験となったようです。
野菜や果物を扱う青果棟では、色とりどりのフォークリフトが走り回り、大量の青果が運ばれていく様子を見学しました。市場の方のお話から、200トン近くの青果が毎日取引されていることを知り、驚きの声も上がりました。八百屋さんの数が減っていることや、生産現場の後継者不足など、青果物を取り巻く課題についても学ぶことができました。
今回の見学を通じて、食卓に並ぶまでの流れや市場で働く人々の工夫を知り、食への感謝の気持ちを深める貴重な機会となりました。
みなさんも、今日のごはんを前に、食品がどこから来たのか、そしてそれを支える人たちの思いに、少しだけ思いを巡らせてみてください。(D.T.)