藁科生涯学習センターでは、7月14日、16日に
「伝承!発信!おかんじゃけ」を開催しました。
おかんじゃけとは、藁科地域に伝わる郷土玩具です。
真竹を金づちで何度も叩き、筆のような繊維状にしたもので、
7月のこの時期に、初夏の若竹を利用して作られてきました。
現在でも洞慶院の縁日等で縁起物として販売されています。
今回の講座では、過去のおかんじゃけ講座修了生「おかんじゃけサポーター」も
サポートに駆け付け、全2回に渡り、皆でにぎやかにおかんじゃけ作りに挑戦しました。
1日目は、真竹を金づちで叩いておかんじゃけのベースを作ります。
竹によって、硬さや繊維の細さ等が異なることから、竹の状態を見極めながら、
竹が糸のような白い繊維状になるよう叩いていきます。
筆の毛のような長い繊維を作るためには、何百回も叩かなければならないため、
おかんじゃけ作りには力と根気が必要です。
おかんじゃけサポーターもサポートに入りながら、
受講生は何回も何回も金づちで叩き、
形を整えながら丁寧におかんじゃけを作っていました。
2日目は、おかんじゃけの染色作業です。
竹の白い繊維に染色していきます。
ピンク色の染料を、白い繊維の毛先につけると綺麗なピンクに染まります。
根本は紫、紫とピンクの中間は黄色で着色し、思い思いのおかんじゃけが完成しました。
2日目の最後には、おかんじゃけの文化や技術を後世に伝承するための課程を
修了した証として修了証書をお渡ししました。
藁科生涯学習センターでは、講座を受講する皆さんの力を借りながら、
おかんじゃけの技術の伝承と、おかんじゃけの新たな活用方法の発信を行っています。
今後のおかんじゃけの発展に是非ご期待ください。
(S・S)