北部生涯学習センターでは11月20日に「職場体験!〜建築のお仕事〜」を実施しました。この講座は小学生の親子を対象に建築の仕事を学び、公共施設の建築現場を見学することで、将来就きたい職業について考える機会を提供することを目的に行いました。
講師の静岡市職員から建物の完成までに数多くの工程をがあり、また設計から基礎工事、配管や内装と様々な業種が関わっていること等の講義を受け、建築の仕事が多岐に渡ることを学びました。講義の後は、現在建設中の静岡市歴史博物館を見学しました。建物の土台基礎や外壁等の見学をし、来館者の快適さだけではなく、災害や施設管理等様々な視点も踏まえた造りであると説明を受けました。
その次は工具を使い、鉄筋の重ね継手や型枠の組立て、蛇口の分解等も体験しました。見たことも触ったこともない工具に小学生は戸惑っている様子でしたが、指導を受けてボルトを閉める等の作業を繰り返しているうちにコツを掴んでいました。最後は建材を運搬する大型クレーン車による乗車体験もあり、充実した講座となりました。
静岡市職員以外にも設計を担当した建築会社や配管業者の方々に、工具の使い方やクレーン車の乗車体験、受講生からの質疑応答にも対応していただきました。現場で働く人から仕事の内容や後世に残る仕事のやりがい等直接話を聞くことで、小学生から「設計士になりたい」「大工になりたい」と言った感想が寄せられました。
保護者からも「体力的に大変という建築業のイメージが変わった」「講義や体験を通じて専門的な知識を得ることができ、大工の夢を持つ子どもにいい経験をさせることができた」等、建築業に興味を持ち職業の選択肢にしたいという意見をいただきました。
この体験を通じて建築の仕事を身近に感じ、将来への職業選択の一つになることを願っています。
今回ご協力いただいた現場の皆様に感謝すると共に、静岡市歴史博物館の開館を楽しみに待ちたいと思います。
(M.K)