藁科生涯学習センターでは1月から3月にかけて「『お茶染め』で染め直しを愉しむ」を開催しました。
地元羽鳥在住の染色作家で「駿府の工房 匠宿」工房長の鷲巣恭一郎さんを講師に招き「お茶染め」を体験する講座です。
鷲巣さんの「お茶染め」は、静岡の伝統産業「駿河和染」の技術と静岡の特産品である「お茶」を組み合わせた染色技法で、製茶の工程で出る商品にならない茶葉を染料として利用し、その後発酵させ肥料として使用する循環型産業を目指しています。
今回の講座は「駿府の工房 匠宿」を会場に、染め物と「お茶染め」について知ってもらうため、染める物を受講者の方ご自身にお持ちいただいて、より親しんでもらえるような内容としました。
古着のTシャツ、ブラウスやストール、バッグなど様々な物を染め直して、「抜染」というチタンが含まれた糊を置くことで色を抜く技法で柄を入れました。
講座終了後は受講者の方の作品をお借りしてセンターで展示を行いました。
作品を見た人からは「お茶で染めるとこういう色になるんだ」「自分の物もこんな風に染めてみたい」という声が聞かれました。
藁科生涯学習センターでは今後も地域人材を活用した講座を実施していきます。
ぜひご期待ください。(T.O)