災害が発生した時、皆さんはご自身が向かう「指定避難所」がどこかご存知ですか?
西部生涯学習センターは葵区田町地区の「指定避難所」となっていて、災害時には利用者や地域住民の一時的な収容が求められています。しかし、近隣住民の方々と一緒に避難所を開設する訓練や確認などが行われていないのが現状です。そこで、地域住民の方々がスムーズに避難所を開設・運営できるよう、話し合いの場と機会を設けることを目的とした「避難所運営講座」を開催しました。
参加者はまず、静岡市で想定されている災害や防災体制についての話などを聞き、集会室や非常用自家発電機などの場所を確認するために施設内を歩いて回りました。そして、当センターの図面を使って避難所レイアウトを作成するワークショップを行いました。講座の前半で聞いた過去の震災を事例とした避難所運営についての話などを参考に、「どこに受付を設置する?」「物資が届いたらどこに置く?」など、活発な意見交換を行いながら作業をしました。
悩みつつもレイアウトが無事に出来上がりました。が…このレイアウト、これで完成ではありません。定期的な見直しが必要です。また、実際に避難行動の練習をしたい、避難所受付の実習訓練をしたい、などの意見も多くあり、今後もこのような講座を定期的に開催する必要性を感じました。
円滑な避難所運営を行うためには、自主防災組織など住民の方々と市町村職員、そして私たち施設管理者が協力して避難所運営ができる体制を整えることが重要です。地域住民の方々との良好な関係を築いていくことはもちろん、避難所運営に関する講座を継続的に実施したいと思います。(M.K)