北部生涯学習センターでは「聞いてみよう リハビリテーションの仕事」を8月26日に実施しました。 小学生を対象に働く人から仕事の内容を学び、仕事の一端を知る体験等を通して、将来就く職業の選択肢の候補の一つとして紹介することを目的に毎年開催しています。今年は静岡市地域リハビリテーション推進センター職員を講師に招きました。
前半はリハビリテーションの仕事をテーマに、リハビリテーションの施設紹介や普段行っている仕事、仕事に必要な作業療法士や理学療法士の資格の取得方法等について、講師から話を聞きました。
後半は福祉用具作り体験として、ソックスエイドと食べ物を掴みやすい箸作りの工作を行いました。ソックスエイドとは、高齢者や足の不自由で一人で靴下が履きにくい方でも楽に履くことができる用具です。
この用具は市販されていますが、身近な牛乳パックで作ることができます。講師から作り方の説明を受けて、実際に作成しました。一枚に開いた牛乳パックを型紙に合わせて切り取り、台紙を作ります。その台紙全体を軽く曲げて丸め、穴を開けた上部に紐を通して完成させました。小学生に持参してもらった靴下の中にソックスエイドを入れて、試し履きをしてもらったのですが、膝を曲げることなく楽に履くことができました。
箸作りも割り箸と洗濯ばさみ、輪ゴムの3つの材料でできます。割った端に洗濯ばさみを挟み、輪ゴムで留めただけの簡単な作業で完成しました。手が不自由な方でも持ちやすいこの箸は、小学生にも好評で大豆を掴む体験を何度も繰り返していました。
アンケートでは「靴下が履きにくくなったおばあちゃんに渡そう」「リハビリテーションの仕事がたくさんあるとわかった」といった感想があり好評でした。
今後も様々な職業を取り上げて、子どもたちに将来への職業選択となるような講座を開催していく予定です。
(M.K)