葵生涯学習センターでは、10月から12月にかけて、「静岡英和学院大学・静岡英和学院大学短期大学部2022年度公開講座」(全6回)を開講しています。
11/9(水)は、「【ナラティブってなに?】人生の物語を『語る』『聴く』ことの意味」というテーマで、人間社会学部の梓川一教授をお招きし、第3回目の講座を実施しました。
梓川氏によると、自分の「人生の物語(ナラティブ)」を「語る」ことには、自分の感情を整理して、心を落ち着かせる効果があるとのこと。日記を書いたら激しい感情が落ち着いた、つらい出来事があったけれど友達に話したらすっきりした……、そんな経験がある方は多いのではないでしょうか。
別の言い方をすれば、相手の語る人生の物語に興味関心を持って、注意深く「聴く」ことには、相手の心を落ち着かせる効果があるということになります。「あなたのことをもっとわかりたい!」という気持ち、すなわち「傾聴愛」を持って話を聴くとき、それが相手に物語を語らせる力を持ち、相手の心の大きな支えになるのだと、講師ご自身の人生の物語を交え、お話しくださいました。
講座後のアンケートでは、「聴くことの大切さ、そのこと自体に人を励ます力があることを学びました。」等の感想が寄せられました。本講座が、人生の物語を語ろうとすること、聴こうとすることについて考えるきっかけになっておりましたら幸いです。
(Y.Y)