西部生涯学習センターでは、令和5年3月9日に、令和4年度「静岡オレンジカフェ『いいとこカフェ・ふらっと』」の最終回を実施しました。この講座は、認知症についての理解を深め支援する人材の育成を目指すことを目的とし、認知症の方やその家族、地域住民、介護職員など誰もが集える場所である「認知症カフェ」の活動をしている団体「いいとこカフェ・ふらっと」と共催で実施しました。
今年度はボランティアが新たに2名加わり、各回、認知症だけでなく健康や日常生活に関する勉強会、ふまねっと運動などの軽運動、三味線に合わせての歌唱、季節の行事にあわせた工作やレクリエーションなど、工夫が凝らされた内容となりました。
新規参加者は年間で14名おり、既存の参加者からの口コミに加え、地域包括支援センターから紹介されて参加した方もいました。地域包括支援センターから紹介された方は、独居や軽度の認知症と診断されたご本人だけでなく、そのご家族も含まれていました。認知症カフェを通じて認知症の方とその家族が気軽に立ち寄れ、地域の人たちとのつながりをつくるきっかけを提供することができたと考えます。
認知症カフェは「認知症の本人や家族を地域で支える」という役割を担っています。認知症になっても住み慣れた地域で、安心して生活し続けられるよう、認知機能の低下した方や家族の方、地域の方など、誰もが気軽に集い専門家のアドバイスをもらいながら、認知症状の進行防止や相互交流、情報交換等ができる「つどいの場」となるように、令和5年度も工夫して実施していきます。また、生涯学習センターが本来持つ地域の拠点機能と認知症カフェの役割をマッチングさせて、地域に根付いた仕組みとなるよう今後も努めていきます。