西部生涯学習センターでは、5月21日に講座「避難所運営講座T」を開催しました。この講座は、災害時にスムーズな避難所運営ができるよう意識醸成を図ることを目的に、田町2〜4丁目の地域住民を対象として実施しました。
自治会長や防災担当者など計12名が参加し、避難所開設から運営に至るまでの流れや居住スペースの配置等について確認した後に、避難所の受付対応に関する訓練を行いました。居住スペースの確認作業においては、集会室内でパーティションを設置し簡易ベッドの組み立てを行いました。パーティションはプライバシーの確保によるストレス軽減や感染症対策として有用ですが、実際に室内へ設置して大きさを確認したことで、予め設定した収容人数を収容できない可能性があるという課題が見えました。
避難所の受付対応に関する訓練では、参加者が受付係役と避難者役に分かれてロールプレイを行いました。静岡県が作成した受付簿をもとに受付係役が必要事項を聞き取りながら記入していきました。しかし、確認事項が多く避難者一人に対して予想以上に時間を費やし、このままでは受付時に混乱が生じることが懸念され、改善が必要であるという意見が出ました。
昨年度の同講座は図上と机上での訓練にとどまっていましたが、今回、検証訓練を行ったことで多くの課題が明らかとなったことから、地域住民の防災に関する認識共有や意識の醸成の一助とすることができました。
円滑な避難所運営を行うためには、自主防災組織など住民の方々と市職員、そして施設管理者が協力して避難所運営ができる体制を整えることが重要であることから、避難所運営に関する講座を今後も継続的に実施し、自治会と密接な関係が保てるよう努めます。