各講師がそれぞれの専門性を活かして、田町地区を含む市街地の地形と浸水域との関係、安倍川の治水事業の取組及び水防団活動等の解説を行い、受講者は水害時の避難行動の重要性を多角的に学ぶことができました。昨年の台風被害をはじめ、近年、市内で短時間強雨が多発する傾向にあることから、どの回でも質疑応答の時間に参加者自身の水害体験を交えた質問が寄せられる等、本講座への関心の高さが伺えました。
また、第1回ではフィールドワークを導入し、昨年の台風第15号による浸水域の現場や過去の治水対策の遺構を訪れ、講師から地形や河川流路との関係等の解説を聞きました。浸水域の現場では台風被害に遭われた方から当時の体験を聞くこともでき、参加者が興味深そうに話に聞き入る姿が見受けられました。講師が座学で教えたポイントを振り返りながらわかりやすく解説したこともあり、参加者からは「理解が深まった」との感想を数多くいただきました。
また、本年度の講座では、オンライン参加を導入したため、実際に会場に来ることができない方にも水防災について考える機会を提供できました。