西部生涯学習センターでは、安倍川橋建設100周年を記念し、「安倍川の謎を解き明かしてみよう!」講座を静岡市道路計画課と地元のコンサルタントである昭和設計梶A安倍川橋を施工した三井住友建設鰍ニ共催して実施しました。
午前は、まず昭和設計鰍ェ航空レーザー測量や地質調査の結果等から昔の安倍川の位置について調査研究した内容を説明しました。次に道路計画課による安倍川橋の構造と歴史等を紹介の後、三井住友建設鰍ェストローや木材ブロックを使った実験を交えて安倍川橋の強度について説明しました。受講者の小学生に参加してもらった木材ブロックの実験では会場から歓声があがりました。また、展示した建設時の「青焼きの安倍川橋施工図面」や「トラスの橋梁の模型」等にも熱心に見入る受講者の姿が見られました。
午後のフィールドワークでは、実際に安倍川橋を見ながら100年前の写真等と比べ、橋梁が長く使われる工夫を探し、安倍川橋が車や人の増加に合わせて工夫を重ねられ、静岡の交通を支える役目をしっかりと担えていることを学びました。続いてボランティアガイド・駿府ウェイブによる安倍川橋周辺の史跡・遺構めぐりを行いました。
講座受講後のアンケートには、「トラス構造など、自分が知らない安倍川橋のことを知れてよかった(小学生)」「様々な立場の方から話が聞けたことで、子どもたちにも色々な職業があることを知る機会になった」等の感想が寄せられました。講座を通して、小学生から高齢者までの受講者に対し、共催相手と連携して多角的に安倍川や安倍川橋の魅力を伝えることができました。
また、共催相手からも同じテーマで取り組んだ今回の講座が新鮮であった等の感想もいただきました。今後もこのような行政・民間事業者との連携の形を大切にし、地域課題の解決及び人材育成に寄与していく講座の企画運営につなげていきたいと思います。
K.M