皆さん、令和６年４月から義務化される相続登記の新制度をご存じですか？
西部生涯学習センターでは、２月３日(土)に、この相続登記申請の義務化をはじめとした近年の相続関係の法改正について学ぶ「知っておきたい相続関係の法改正」を静岡県司法書士会に所属する司法書士を講師に迎え、実施しました。
相続登記申請の義務化では、所有者不明土地が九州全土に相当する面積（平成28年国土交通省調査）にも及び、その原因の６割強が相続登記の未了にあること等、不動産登記法が改正に至った背景等を教えていただきました。次に、正当な理由がなく義務違反をした場合、過料が発生する可能性があることや、過料を受けないために何をすべきかについて学びました。さらに、相続又は遺贈によって土地の所有権を取得した相続人が、一定の要件を満たした場合に、土地を手放して国庫に帰属させることを可能とする相続土地国庫帰属制度についても解説していただきましたが、この制度の利用は静岡県内でもこれまでないとのことでした。受講者の方は相続登記申請の義務化を身近な問題と捉えたのに対し、相続土地国庫帰属制度は選択的な手段であるため、活用についても難しく感じたことがアンケートからも伺えました。
近年では、相続に関する様々な講座等が実施されておりますが、今回、難しいテーマでしたが、いち早く相続登記申請の義務化といった相続人となった個人に影響を及ぼす法令改正の内容を取り上げました。本講座により、近年の法改正の内容について理解を深め、対応について考えていただく機会を提供できたと思います。
これからも、西部生涯学習センターでは、現代的課題に対応した新たな講座に挑戦していきます！
K.M
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講座レポート
