「駿河湾」とは、どんなところなのでしょうか?どのような生き物が住んでいるのでしょう?今、駿河湾が抱える「問題」を知っていますか?海の環境やいきものを守るために私たちができることはなんでしょう?私たちの身近にある「駿河湾」について、東海大学海洋科学博物館の学芸員さんから環境や生き物のおはなしを聞く「海と海のいきもののおはなし〜駿河湾とそこに暮らす生きもの〜」を3月17日に開催しました。
はじめに、動画で駿河湾の勾配が急な様子や海底に沈むゴミの様子や深海魚が泳ぐ姿を見ながら、駿河湾は世界でも有数の海底勾配が急な地形の湾で、生物多様性に富んだ湾内にはおよそ1000種類の魚類が生息しているといったおはなしを聞きました。
続いて、深海魚のミズウオを中心とした駿河湾に生息する生き物についてのおはなしを聞きました。海洋調査や海岸に打ち上げられたミズウオの胃内容物に関する調査結果をはじめ、多くの個体の胃袋から海洋ゴミが確認できたという事実に受講者はびっくりしていました。さらに、ホルマリン漬けの胃内容物標本を学芸員さんが見せてくれると、受講者の皆さんは驚きを隠せない様子でした。
「深海の生き物から環境問題まで聞くことができて勉強になった。貴重な標本も見ることができて、子どもと一緒に良い経験ができた」「ゴミの問題などでは、魚や人体にも関わるということでこの先どうなっていくか興味ができた。海に行ったらゴミを出さない、拾って帰ることを実践したい」等、多くの感想をいただきました。駿河湾の環境や生息する生物についての学びを通して、環境問題について考える機会になったら幸いです。
M.K