北部生涯学習センターでは8月3日(土)、静岡の誇る地場産業の良さを知ってもらおうと、小学生の親子を対象に「学んで作ろう、静岡プラモデル」を実施しました。
まず初めに、動画でプラモデルが完成するまでの工場の様子などを見ました。
それから、静岡とプラモデルの関わりやプラモデルの歴史、プラモデルには船や飛行機、ロボットなど色々な種類があることを、クイズをまじえながらスライド写真と講師の解説で学びました。たとえば静岡県のプラモデルの全国出荷率、どのぐらいだと思いますか? 正解はなんと92%だそうです!
講師の青島文化教材社さんが最近つくった人気商品や、うまくいかなかった企画なども、紹介してもらいました。なかなか聞けない開発の裏話に、受講生の皆さんも盛り上がっていました。
プラモデルについての色々なお話の後は、いよいよ制作体験です。
今回作るのは、「塗装や接着剤を使わない」「子どものお小遣いでも買える」というコンセプトで開発された人気の車のプラモデル「スナップキット」。
従来の車のプラモデルは、塗装に専用のスプレーが必要だったり、細かいパーツを接着剤でつけなければならなかったりと、子どもが作るにはちょっと大変なものが主流でした。
でも、この「スナップキット」は普通の文房具屋さんで売っている油性ペンやシールで色を塗ったり飾りつけたりすることができて、接着剤も必要ありません。小学生にも車のプラモデルの良さを知ってほしくて開発されたキットなのです。
最初の細かいパーツの切り出しが一番工程が難しいため、苦戦している子もいましたが、保護者の手助けや講師のサポートで、見事に組み立てていきました。
車の形が出来上がると、仕上げの飾りつけに進みます。
みんな思い思いの色やシールを使って、自由にデザインしたカッコイイ車、かわいい車、速そうな車やキラキラと華やかな車など、オリジナリティあふれる世界で一台の「自分だけの車」をつくりあげていきました。
講座終了後には、「楽しかった、またやりたい」「違う車も作ってみたい」などの声があがり、プラモデルづくりを楽しんでくれたことが伝わってきました。最後はお土産に、静岡市のプラモデル産業振興課が「模型の世界首都・静岡」をPRするためにつくったエコバッグも配られ、郷土とのつながりも実感してもらえたのではと思います。
北部生涯学習センターでは、今後もハロウィンのランタンや紙すきで年賀状づくりなど、小学生向けのものづくり体験講座を企画しています。ぜひチェックしてみてください。(S.H)