大里生涯学習センターでは、11月16日(土)に静岡市美術館との連携講座「奇蹟の芸術都市バルセロナ」を実施しました。本講座では、ガウディ、ピカソ、ミロなど世界的に有名な芸術家たちを育んだバルセロナについて「街の拡張」と「地域文化の復興」をキーワードに学びました。
「街の拡張」とは、19世紀産業革命に伴う人口増加により、新しく都市計画が行われたことでした。街のブロックを碁盤の目状に作り、見通しをよくするためにブロックの四隅を隅切りしたり、人が暮らしやすいように1ブロック当たりの建ぺい率を30%にしたりするなどの解説に、参加者は熱心に耳を傾けていました。
また1888年に開催された万博の開催により、バルセロナの街は本格的に国際都市として国内外に印象付けられ、現在のバルセロナの基礎となりました。
「地域文化の復興」については、産業革命によって財を成した富裕層が地域文化に投資したことで、中世のカタルーニャ文化の復興がなされ、その後、中世の様式やアールヌーボーからも影響を受けた「ムダルニズマ」の芸術様式が普及するなど様々な文化に変遷していったことをガウディ、ピカソ、ミロの建築物や絵画などのスライドを観ながら学びました。
参加者からは、「バルセロナの文化にふれて大変良かった。サグラダファミリアに行ってみたい」「来年スペイン旅行を計画しているので、バルセロナについて知ることが出来て良かったです。旅行が楽しみです」などの感想が寄せられました。小学生から70代と幅広い方々に参加いただき、芸術文化にたっぷり触れた一日になったのではないでしょうか。
今後も大里生涯学習センターでは、美術等の専門性の高い講座を開催します。ぜひご参加ください。
(C.T)