南部生涯学習センターでは、看板事業として「なんぶ歴史講座」を毎年実施しています。
本年度は、来年度のドラマ「べらぼう」の主人公『蔦屋重三郎』に焦点を当て、
「蔦屋重三郎とその時代〜江戸後期のエンターテイメント〜」と銘打って
11月7日から12月5日までの毎週木曜日、全5回講座で実施しました。
今回のシリーズでは、江戸時代後期の1750年〜1800年代ごろの江戸文化に焦点を当て、
浮世絵の美人画の年代ごとの画風の違いを取り上げながら、蔦屋重三郎がプロデュースした
大人の漫画:黄表紙、天明狂歌、絵本と浮世絵、読本と滑稽本の作者たちの作風の特徴や
当時の活躍ぶり、そして、現代にも通じるプロ作家たちの苦悩ぶりを解説していきました。
江戸の自由な文化が「寛政の改革」を経て規制される中、売れる作品作りを模索した
蔦屋重三郎は、現代のサブカルにも通じる、当時のメディア業界をけん引する希代の人物
だったことを学習する講座となりました。
南部生涯学習センターでは、南部郷土史大学生の発表を兼ねた『静岡の郷土史講座』の
本年度2回目を、「南部の近代史〜昭和前半編〜」と題して、2〜3月に実施します。
また、同時期に「パソコン初級講座」も開催します。興味のある講座が見つかりましたら、
どしどし、ご参加ください。 (Y.T)