清水港に停泊する巨大な船「ちきゅう」をご存じでしょうか? 静岡出身の方なら、その姿を見たことがあるかもしれませんが、その役割について知っている方は少ないかもしれません。そこで東部生涯学習センターでは、海洋掘削調査を通じて地球惑星科学を学ぶ講座「海と地球の研究所〜海洋研究最前線!」を全3回にわたって開催しました。本講座は、日本地球掘削科学コンソーシアムとアースサイエンスウィーク・ジャパン実行委員会との共催で、海洋研究開発機構(JAMSTEC)から講師をお招きし、海洋研究の魅力を紹介しました。
第1回では、海洋調査船やドローンの役割を紹介し、過去の調査経験を交えながら海洋研究の面白さを伝えていただきました。第2回では、静岡・山形・「ちきゅう」の3地点を中継でつなぎ、「ちきゅう」の船上から掘削調査の流れや船内での調査研究、生活について研究者からLIVE中継してもらいました。第3回では、高知コア研究所との中継で、掘削された20万本以上の海洋コアの保管庫や、海洋コアに存在する微生物研究など、興味深い話をたくさん聞くことができ、3回を通して様々な地球科学に触れることができました。
この講座から、未来の地球科学研究者が生まれたらとても嬉しく思います。今後も東部生涯学習センターでは、自然科学を身近に感じられるような講座を開催していきます。気になる講座があれば、ぜひご参加ください。(D.T.)