長田生涯学習センターでは、9月2日と9月9日、2回にわたり和のかおり「お香」講座を開催しました。
講師に、十返舎一九研究会の活動でも活躍する鈴木教夫さんを迎え、香が日本に伝来した歴史的経緯や「香道」が確立した背景、また香の種類や焚き方について学びました。
香をたしなむことを「香を聞く、聞香(もんこう)」と美しい言葉で表現します。
香は、パミール高原の居住民族、ヒンドゥー族が香料を発見したことが起源となり、シルクロードをが大きな役割を果たし日本だけでなく世界に広まりました。
その目的は、@防臭・消臭、A宗教上の礼儀・儀式、B医薬・医薬品、C富と権力の象徴にあったと言われています。日本においては「御家流」「志野流」と流派が確立されているが、元々流派も一個人の自己流であったのだから、礼儀作法もあるけれどぜひ自分が一番心地良いものを見つけ、気分にあわせたり音楽や読書など状況に応じて選んだりして楽しんでくださいと講師は自己流のススメを説かれました。
参加者たちは、沈香、白檀、茶香炉の自然のかおりをたしなみ、香を聴きながら講師の話に聞きいっていました。