藁科生涯学習センターでは、10月16日(土)に葵区新間にある中勘助文学記念館(なかかんすけぶんがくきねんかん)で、観月座談会「中勘助のインド哲学観」を開催しました。
今回の観月座談会では、中勘助文学の研究者で国内外の学会において研究発表をされている木内英実氏に、『菩提樹の蔭』、『提婆達多』や『犬』などの作品内に示した勘助の宗教観やその時代背景などを歴史的名文献も含めながら説明いただき、その後、参加者がそれぞれに感じたことを語り合いました。
昔の趣が感じられる文学記念館で、凛とただずむ半月を背景に、それぞれに中勘助に思い入れのある方々が集まり、昔ながらの手作りへそもちや本山茶もいただきながら、楽しい時間を過ごすことができました。
読書の秋。日頃の身体の疲れを癒しながら、静岡に縁のある中勘助の作品を手にとってみてはいかがでしょうか。(ちなみに、藁科複合施設の3階にある藁科図書館には、中勘助の専門コーナーが設けられてあり、書籍も充実しています。)
(藁科生涯学習センター)