東部生涯学習センターでは、12月18日に「干支のミニ駿河凧作り(全1回)」を実施しました。
「駿河凧(するがだこ)」は、変形の五角形で左右のエラが特徴です。戦国時代の大名・今川義元の家臣が戦勝の祝いにあげたのがその起源といわれます。絵柄は、非常に多く、歌舞伎・武者絵など多数にのぼります。
現在静岡市内に一軒のみ残り、駿河凧の伝統を守る「凧八(たこはち)」五代目絵師(えし)の後藤光さんと、竹ひご師の福嶌幸江さんを講師に迎え、「駿河凧」づくりに挑戦しました。
あらかじめ竹ひごが貼られた状態の凧に来年の干支の「卯(うさぎ)」に墨を入れ、草を描き、背景の赤を塗り、糸を張って完成させました。
幅広い年代の参加者13人が、普段もちなれない筆や、発色の良い独特の染料の絵具や、糸を弓なりに張るのに四苦八苦しながらも、自分だけの干支凧を完成させました。
最後に、講師から凧あげについてのコツと注意をうかがいました。文部省唱歌にもうたわれた凧あげ遊びですが、最近ではお正月に子どもたちが凧をあげる姿もみられなくなりました。講座参加者からは、お正月を待たずにあげたい!と元気いっぱいの声が多くあがりました。 (M.S)