長田生涯学習センター毎年恒例の
十返舎一九講座「日本で最初の職業作家 十返舎一九」(全8回)が今年も5月11日に開講されました。
初回の5月11日は雨の中、51名の方が参加され、
講師の東京学芸大学名誉教授 小池正胤(こいけまさたね)先生の講義に耳を傾けました。
十返舎一九は、静岡市両替町で駿府町奉行の同心の子として生れ、本名は重田貞一、通称は与七。
はじめから作家だったのではなく、奉行所に勤めたり材木商家に婿入りして離縁されたりと紆余曲折を経た後江戸に出て、蔦屋という地本屋の食客となり、作家としての生活を始めました。
『東海道中膝栗毛』で一躍有名、売れっこになり、生活も豊かになりました。
生涯での作品数は500点を超える多作家で、日本で最初に文筆のみで生活した職業作家です。
今後は、長田生涯学習センター利用団体「駿府十返舎一九研究会」の会員の研究発表も交え、
弥次さん、喜多さんだけでない十返舎一九の多彩な魅力について、豊富な資料を基に全8回にわたり学びます。
(M.S)