平成24年3月11日(日)、長田生涯学習センターにて「地震講演会『東海地震と長田地区』(全1回)」を実施しました。156人の市民の方が参加されました。
静岡県地学会会員で静岡市文化財協会副会長の篠原旭(しのはら あきら)さんによる地震講演会です。
甚大な被害のあった東日本大震災より一年を迎え、哀悼の意を表し一分間の黙とう後、講演会を開始しました。
地震が起きるメカニズムからお話が始まりました。
静岡県は地下で4つのプレート(ユーラシアプレート、北アメリカプレート、太平洋プレート、フィリピン海プレート)が接する特異な地域です。
歴史をみると太平洋沿岸では、周期的にプレートのもぐり込みによる地震が発生しています。
周辺の沿岸部と比較すると、駿河湾は江戸時代の1854年の安政の大地震以来、大地震が起きていないことから、昭和51年に東海地震(駿河湾大地震)の発生が予想されました。
講師からは、
「東海地震の想定は恐ろしいが、静岡県人は地震防災についての意識を早くから高めることができた」
とお話しがあり、自分が住む地域の海抜を調べ、非常持ち出し袋の中身を確認するようにアドバイスがありました。
長田地区の海に面した用宗・広野町内会は地震の際、津波の危険もあることから、講演会終了後も講師に直接質問する受講者の姿が見られました。
東海地震への知識を得ることで、防災意識を高めることができました。(M.S)