北部生涯学習センターでは、11月22日(木)に「奥静岡文化探訪ツアー(全1回)」を開催しました。
はじめに訪れた平野地区の大村家住宅は、静岡市内に残る数少ない茅葺き屋根の民家で、江戸時代後期に建てられた
登録有形文化財です。
今回は居住者の許可を得て特別に建物の内部まで見学させていただきました。
甲州地方から影響を受けたという兜造りが特徴で、豊かな自然が残る山間の風景にとけ込んでいました。
次に訪れたのは、松野地区の薬師堂。こちらには市の指定文化財である阿弥陀如来坐像が奉納されています。
高さ3mの木造の仏像は昔から「目の神様」として親しまれ、保存に携わる地域の方々から貴重なお話を伺うことができました。
最後に訪れた門屋地区は勝海舟が母親の隠居所を設けたとされ、歴史にゆかりのある地域です。
その一部が移築されている宝壽院を見学しながら、勝海舟が静岡で過ごした5年間の足跡に想いを巡らせるひとときとなりました。
受講者からは「身近にこんなに素敵な場所があるなんて知らなかった」という感想が寄せられ、地域の魅力を再認識できたようです。
見どころが多い奥静岡(通称オクシズ)に今後も注目していきたいと思います。
(S.Y)