葵生涯学習センター(アイセル21)では、6月29日から7月27日までの毎週土曜日に、講座「古文書から『駿府』を読み解く」を、全5回に渡って開催しました。
講師として、地域の古文書を長年研究されている「駿河古文書会」の方々をお招きし、江戸時代から明治初期にかけての、駿府とその周辺の様子を伝える古文書を読み解いていただきました。
講座で取り上げられた古文書は多岐にわたり、キリシタンの密告を奨励する御触れ書きや、呉服町を火元とする大火事の報告書、凶作のため年貢の減免を願う文書など、どれも大変興味深いものでした。文章中には馴染みのある地名が多く現れるため、敷居が高く感じがちな古文書を、親しみをもって読む事が出来ました。
また、変体仮名や返読・再読文字など、古文書解読の基礎についての講義もところどころに挟まれ、講座が進むにつれて、少しずつ自力で読めるようになりました。
1か月を超える長丁場の講座でしたが、受講者の意欲は最初から最後まで高く、古文書に向かう真剣な表情が印象的でした。
(H.W)