北部生涯学習センター美和分館は、弥生時代の農耕(水田)集落の遺跡を有する静岡市立登呂博物館と共催で、当時の食生活に焦点を当てた講座「見て触って作って学ぼう!弥生のくらし」を8月9日(金)に開催いたしました。
土器づくりでは登呂博物館館長の展示解説を通して、弥生時代に米の調理や食事に用いられた甕や碗等の土器に見られる特徴を捉えながらデッサンし、これを参考に弥生時代の作成手順に則って土器を作りました。
もみすり(脱穀)体験では、登呂博物館で栽培されている赤米を木製の杵と器を使用して脱穀すると、赤い玄米ができあがりました。館長によると、当時は翌日の食事分をこの作業で作っていたそうです。
最後に、まいきり法と呼ばれる手法で火起こし体験を行いましたが、残念なことに2台のうち、1台では火種を作ることができませんでした。これは、@夏場の湿気、A使用する機材ごとの癖により上手に摩擦が発生していない、ことが主な理由だそうです。指導員さんの説明から思いがけずに当時の生活の苦労を理解することが出来ました。
終了後は、登呂博物館の職員さんへ自由研究相談や体験展示室に繰り出す等一日を通して学習する場となりました。(T.O)