葵生涯学習センター(アイセル21)では、9月18日と25日に「自然の色を知る〜柿渋染め体験〜」を開催しました。この講座では、講師に染師の増田雅一先生をお迎えし、自然の色を用いてものづくりをすることで、色文化について学ぶことを目的に、講義と柿渋染め体験を行いました。
講義では、古くから自然が神聖視され、自然から色を抽出して身に纏ってきたことなど、自然の色が生活に根付いていることを学びました。身に纏う方法の一つとして、日本でも古くから衣服を染め、様々な用途に合わせて色を身に着けていたことを知り、受講者は深い感銘を受けていました。
講義の後、思い思いの絞りで模様をつけた白いバンダナで柿渋染めを体験しました。
染める工程は大きく分けて2つ。柿渋液で染め、媒染液で色を定着させます。
これらの工程を経て、バンダナの色が変化していきました。受講者は自然の色を楽しむだけでなく、染めることの面白さを感じていました。
完成した作品には、手作業による独特の色合いや絞りで施した模様に、受講者の個性があふれていました。
「自然の色の奥深さを感じた」などの感想を頂くことができ、自然の色を体感する講座となりました。
(M・H)