北部生涯学習センター美和分館では「美和歴史めぐり〜足久保奥組編〜」と題し、10月12日(土)に足久保奥組で歴史散策を行いました。
足久保奥組は、安倍川と足久保川の合流地点からさらに車で20分ほど北上したところにある地域です。自然が豊かで、特に茶祖と崇められている聖一国師が中国から持ち帰ったお茶の種を植えたことで静岡茶発祥の地として有名です。また、その美味しさゆえに徳川家へ献上されたお茶としても広く知られています。
本講座では、静岡案内人「駿府ウエイブ」のメンバーと地元の方の案内で「大石川の茶棚畑」、駿府の茶商・山形屋庄八(初代竹茗)によって刻まれた碑文の残る「狐石」、聖一国師の偉業を讃える「聖一国師の碑」、茶小屋跡、行基伝説の残る「法明寺」などを巡りました。また、地元茶農家の方々による呈茶サービスも行われ、甘くてボリュームたっぷりの大福をお茶請けにいただきながら、おいしいお茶の淹れ方や足久保茶の歴史について教えていただきました。古い歴史に触れるだけでなく、地元の方々の温かいおもてなしに、受講生の皆さんは足久保奥組が大好きになったようです。
当館で発行しているアカデ美和通信「美んなの和」2013夏号では、足久保奥組の特集を掲載しています。ぜひこちらも参考にしていただき、足久保へ訪れてみてはいかがでしょうか。(Y.I)
※「美んなの和」2013夏号はこちらからもご覧いただけます。