北部生涯学習センター美和分館では、1月11日(土)、18日(土)に「アカデ美和歴史講座〜松野編〜」を開催しました。
松野は、安倍街道(県道29号)を北上した新東名新静岡ICの北側に位置し、縄文時代の石器や平安時代に作られた県下一大きな寄木作りの阿弥陀如来坐像のほか、今川家にまつわる伝説等があり、歴史的な見どころの多い地域です。
第1回は、“おやくしさん”の愛称で親しまれている松野薬師堂の阿弥陀如来坐像について、薬師堂保存会長の小川氏より松野に伝わる逸話や平成10年の修復事業での新たな発見等をお話しいただきました。
第2回では「安倍川の地域史〜松野周辺の風土と歴史〜」というテーマで、静岡歴史民俗研究会 会長の望月氏より、安倍川の地形を辿りながら戦国の山城、地蔵信仰、徳川家康による静岡のまちづくり等をわかりやすく解説していただきました。
本講座の実施にあたり、松野地域住民の方々より等身大の阿弥陀如来坐像の絵の展示や受講者の皆さんへ松野特産のお茶の提供をいただく等、多大なご協力をいただきました。この場を借りて感謝申し上げます。
当館では、今後も地域の皆様とともに郷土史を探り、歴史講座を通じて多くの方に地域の魅力に触れていただきたいと考えています。(Y.I.)
※「美んなの和」2013秋号は松野特集です。こちらからご覧いただけます。