藁科生涯学習センターでは、6月21日(土)〜8月2日(土)に、全4回で服織地域に古くから伝わる「郷土玩具 おかんじゃけを作ろう」の講座を開催しました。
おかんじゃけとは、マダケを金づちや石でたたいて繊維状にしたおもちゃで、昔は女の子は人形に、男の子は相撲の軍配などにして遊んだといわれています。また、玄関に吊るして魔よけとしても使用されていたそうです。
受講生は小学生から60代までの幅広い世代が集まり、竹をたたく作業と色づけ、最終回には竹の筆で書にも挑戦しました。竹をたたく作業は力と根気が必要で、小学生は一生懸命金づちで竹をたたいては休憩し、たたいては休憩し、を繰り返していました。
その後たたいたおかんじゃけを乾燥させて保管しておくために、センター内の窓に吊るしておきましたが、ひびが入ったりカビが生えたりし、きれいな状態のものを作る作業は大変なことだということがわかりました。色付けの段階では、伝統的なおかんじゃけは先端が「赤」、中央が「黄色」、根本が「紫(青)」ですが、受講生はそれぞれ思い思いの配色をし、先端が青いものもあれば黄色一色の個性的なおかんじゃけもできあがりました。
受講生アンケートからは、「おかんじゃけがこのようにできあがると知り、自分も体験できてとても楽しかった」、「友達にも教えてあげたい」との意見が多く寄せられ、地域の伝統や文化に対する理解を得られることができたと思います。
今後も、地域の伝統について知り、継承していけるような機会の提供を行えるよう努めてまいります。(M.S)