葵生涯学習センター(アイセル21)では、9月20日(土)に「タノシサレンサ会議(全5回)」を実施しました。この講座は、「静岡で自分らしい活動をしている」ゲストを毎回招き、その生き方や考え方をさぐるトーク&ディスカッションです。20代〜30代の方を対象に、ゲストの話を聞いて、自分の頭で考えて、他の参加者たちと対話することで、新たな「気づき」を促すことを目的としています。
1回目となるこの日は、振付家・ダンサーのアオキ裕キ氏をゲストにお迎えしました。アオキ氏は、現代社会において社会不適合者と呼ばれる人たちの身体表現を芸術として社会に提供すべく、路上生活者の肉体表現企画「ソケリッサ!」等の活動を展開しています。
前半は、ホームレスのおじさんたちとダンスを作ろうと思ったきっかけや、おじさんたちの肉体表現からは何が生まれるのか等、アオキ氏の活動紹介を交えながらお話を伺いました。そのユニークな着想とボーダレスな可能性を秘めた活動に、受講者たちは皆、興味深く聞き入っていました。
後半は、アオキ氏のトーク内容をもとに、各々が感じたことや考えたことを、受講者全員でディスカッションしました。普段はなかなか同じテーマでとことん話したり、考えたりすることが少ない中で、他者が感じていることに耳を傾け、またそれによって自身の気づきを見出せることは、とても新鮮で、充実感を味わえる時間となりました。
自己で完結するだけでなく、人との関わりの中で楽しさや気づきを得る「タノシサレンサ会議」。
今後の展開がとても楽しみです。
(A・Y)