北部生涯学習センター美和分館では、2月3日、10日の火曜日に「静岡大学公開講座 『食品化学の不思議』」を開催しました。この公開講座は、静岡大学が生活協同組合ユーコープからの寄附金を原資として実施している1つで、今回は当館が企画・運営に協力させていただきました。
「食」は私たちの身近な関心事ですが、情報を取捨選択するのに悩むテーマでもあります。食について改めて考え自分なりに判断する材料として、静岡大学 茶山和敏・河岸洋和両先生の研究成果をもとに、食品化学の不思議な世界を紹介していただきました。
初回は、「機能性食品を考える〜カテキン、カフェイン、ビフィズス菌〜」と題し、機能性食品とは何か、緑茶やヨーグルトに含まれていることで良く知られるこれらの成分の肥満予防効果等についてお話していただきました。
第2回は、「キノコが農業を変える?フェアリーリング(妖精の輪)を作るキノコから得られた物質で作物増産」です。先生の自宅前の芝に発生していたフェアリーリング(病)に興味を持ったことから始まった研究について、植物の生長を促す性質をもつ物質AHXの発見や最新の研究等について講義していただきました。
全2回すべてに出席していただいた受講者の方には、共催3者代表名義で修了証書を発行します。大学の研究成果を私たちの日常生活ですぐに活かすことは難しいかもしれませんが、皆様の学習意欲を掻き立てることができれば幸いです。
(T.O )