北部生涯学習センター美和分館では、3月8日(日)、15日(日)に美和歴史たまご会と共催で「アカデ美和歴史講座〜安倍口編〜」を開催しました。郷土史に関心を持つ方は大変多く、定員50人の2倍を超える105人の申込みがありました。
昨年度の「アカデ美和歴史講座〜松野編〜」に続き、静岡歴史民俗研究会会長で地域史が専門の望月茂氏に安倍口学区を中心に安倍川沿いの自然・風土、歴史、民俗について講演をお願いしました。
第1回は、「安倍川の地域史[U]〜美和周辺の歴史と風土〜」というテーマで、古墳跡や安倍川沿いの新田集落、狩野貞長公にまつわる安倍城址などについて学びました。内牧周辺に点在する古墳から出土した馬具等を手がかりに御牧(みまき、当時の朝廷の直轄牧場)が果たして存在したのかという謎にも迫りました。
第2回は、「安倍川の地域史[V]安倍奥の金掘衆と信仰(神楽)のルーツ」を主題とし、梅ヶ島周辺を中心に中世から近世にかけ盛んに行われた金掘りの状況やその従事者である金掘り衆と信仰との関係、また甲州との交流等について学習しました。今に伝わる祭礼や神楽、神を迎え皆が飲食する同飲・同食儀礼などの伝統行事を絶やさぬよう後継者を育成し、後世へ伝えていくことの重要性についても解説していただきました。
今後も、地域の皆様とともに郷土史を探り、歴史講座を通じて多くの方に美和地域の魅力を発信していきたいと思います。今回の共催団体「美和歴史たまご会」では現在、会員募集中ですので、興味・関心がおありでしたら北部生涯学習センター美和分館までお問い合わせください。(Y.I)