「静岡のいちご」と言えば久能の「石垣いちご」が有名ですが、実はこの美和地域は「紅ほっぺ」をはじめとする市内でも屈指のいちご産地です。
北部生涯学習センター美和分館では、今年度の新しい試みとして、「美和農業体験〜静岡いちご編〜」を6月から約半年にわたって開催しています。この講座では、美和の地元農家及びJA静岡市美和営農経済センターの職員の方から直接指導していただき、いちごの基礎知識習得と栽培から収穫までを体験学習します。
初回の6月6日は、静岡のいちご栽培の始まりや品種の特徴、栽培方法の変遷、年間を通した栽培スケジュールなど基礎的な知識を講義形式で学びました。その後、地元農家のビニールハウスへ会場を移し、収穫を終えたイチゴの株を鎌で切り落とす作業をしました。たくさんの実をつけしっかり根付いた株は群生していて思いのほか固く、なかなか簡単には刈り取れません。受講生のみなさんは農家の方にコツを教えてもらいながら、散水する管を傷つけないよう丁寧に作業を進めていきました。
一汗かいた後のいちごの試食は、とりわけおいしく、慣れない作業で火照った体に甘酸っぱさがしみました。この講座をきっかけに、少しでも農業への理解が深まり、就農に興味を持ってもらったらと願っています。(Y.I)