藁科生涯学習センターでは、6月27日(土)から7月25日(土)の全3回で、「おかんじゃけ作りと髪結い」を開催しています。「おかんじゃけ」とは、藁科地域に伝わる郷土玩具で、マダケを叩いて繊維状にし、赤、紫、黄色に色付けをしたものです。かつて女の子はお人形として、男の子は相撲の軍配などにして遊んだといわれています。(おかんじゃけは、洞慶院御開山忌の縁日(今年は7月19日(日))に縁起物として販売されます。)
受講者は小学生から70代の方まで幅広く、郷土玩具作りに挑戦しました。中には昨年度の受講者も数名おり、昨年度はできなかった「髪結い」を楽しみにしているとのことでした。
竹を叩く作業は単純ではありますが、なかなか力のいる作業であり、小学生も一生懸命金づちで竹を叩きました。竹を叩いていると徐々に竹の繊維が現れ、ある程度の長さになったら金属の歯がついた櫛ですいていきます。
繊維がある程度の長さになったところで乾燥させます。乾燥させたのち、先端のほうから色を染み込ませていきます。鮮やかな赤色や黄色、紫色に染め、再び乾燥させます。
25日の最終回ではいよいよ髪結いに挑戦します。どのような髪型が出来上がるか楽しみです。
今後も郷土や歴史に関する内容を取り上げ、地域に伝わるものを次世代に伝えていけたらと思います。
(M.S)