藁科生涯学習センターでは、11月8日(日)「中勘助文学記念館開館20周年記念事業 「‘この1曲’をとことん語る ラヴェル:弦楽四重奏曲」を同館で開催しました。
この講座は、中勘助が所有していたレコードのコレクションから「ラヴェルの弦楽四重奏曲」を視聴を交え、曲が作られた背景や演奏形態についてご紹介しました。
当日は生憎の雨でしたが、静かな雨音とレコードの柔らかな音色が重なりあい、また文学記念館自体が古いこともあり、昔を髣髴させる雰囲気を醸し出していました。
中氏がかつて何度も聞いたであろうそのレコードは古いこともあり、音色はお世辞にも良いとは言えませんでしたが、受講者がそっと耳を傾けるような趣のある音色でした。
講師の静岡音楽館AOI学芸員から、弦楽四重奏曲の楽譜(一部)を見ながら曲の構成や楽器の音色の重なり合いについての紹介もありました。
受講者からは、「最近レコードを聴く機会がないが、懐かしく聞くことができた。」、「雨の中の音楽講座も素敵ですね」との感想をいただきました。
これを機に、中勘助やその作品にも興味を持っていただくことができればと思います。
(M.S)