西奈生涯学習センターでは、親子で茶道を体験できる講座「はじめてのお抹茶教室」を実施しました。日ごろから当施設で活動している市民サークル「茶の湯に親しむ会」の企画により実現したものです。講座中は「はじめてのお抹茶教室」のメンバーも先生とともに指導にあたってくれました。
この講座のセールスポイントは“本格的な茶道体験”。掛け軸や生け花で飾られた茶室で、茶器や茶筅を使って、礼儀作法を学んでいきます。参加者のほとんどがこのような雰囲気の中でお茶を飲むのは初めてなようです。みなさん、とても緊張した面持ちで、ピシッと正座をしています。
張りつめた空気が流れる中、茶の湯に親しむ会のメンバーが参加者に「リラックスしてください」と笑顔で声を掛けてくれました。茶道は“楽しむこと”が大事、とのことです。すると、むずかしい顔をしていた参加者の顔がほころびます。そこからは笑い声も聞かれる、和やかな雰囲気で講座が進んでいきました。
講座終了後に寄せられた「茶菓子が美味しかった」、「抹茶が苦かった」、「正座が大変だった」等の参加者の素直な感想からは、茶道を自然体で楽しんでもらえたことが伝わってきました。茶道はけっして難しいものではありません。この講座が茶道を始めるきっかけになってくれたらと思います。
(T.I)