西奈生涯学習センターでは、瀬名地域に古くから残る古文書の研究発表会「瀬名村の古文書から見る幕末」を実施しました。この発表会は、日ごろから当施設で活動している「静岡古文書研究会」との共催事業です。
全2回で行い、幕末から明治に書かれた村役人の借用書や、長尾川流域の事件のことなどを、取り上げました。古文書研究会会員が、古文書に書かれている内容を解説しながら、当時の貨幣価値など調べてきたことを紹介すると、受講者からは、熱心にメモを取る様子や、質問する姿を見ることができました。
また、年配の方が多い受講者の中に、一生懸命説明を聞く小学生の男の子の姿もありました。その様子を見ていた古文書研究会会員からは、「若い人が見に来てくれると今後の励みになる。もっと頑張っていく」と話し、発表にもさらに熱が入っているようでした。受講者からは、「瀬名地域の昔の様子が分かり、とてもよかった」、「五十年以上昔の瀬名地域の写真が展示してあり、びっくりした」などの感想が寄せられました。
講座実施期間中は発表会に関連する古文書の写しや、博物館所有の貴重な瀬名村の地図の写しなども展示しています。地域の歴史や文化を知り、郷土愛を持つきっかけになればと思います。
(M.O)