葵生涯学習センターでは、4月10日(日)に「春の里山探訪」を実施しました。「やつやま友の会」の会員のみなさんを講師にお迎えして、静岡市葵区の市街地にある「谷津山」を散策しました。
もともと谷津山は、ミカンと茶畑が整備された里山でしたが、離農が進み、2003年頃には山の3分の1が竹林となってしまいました。再び美しい景観を再び取り戻すために発足されたのが「やつやま友の会」です。竹林の伐採・整備を行い、その跡地に広葉樹を中心とした植物を保育・植栽する活動をされています。
受講者たちは桜が満開の谷津山を歩きながら、山の歴史や魅力、そして竹について学びました。竹はわずか2、3か月で10数メートル育ってしまうこと、竹の地下茎は横に広がるため「杭」の役割を果たさず、大雨の時に崩れてしまう危険があることを聞き、竹林整備の大切さを感じていました。講座終了後のアンケートに「初めてのことで勉強になった。少しずつ参加をして、学んでいきたい」とあり、環境保全活動の後任を育てるきっかけづくりとなりました。
谷津山は少しずつですが、かつての美しい姿を取り戻しつつあります。ぜひ、みなさんも谷津山に登ってみてください。