藁科生涯学習センターでは、5月14日から「夏目漱石没後100年〜漱石とその時代(全3回)」を
開催しています。
本年は漱石没後100周年であり、それを記念した講座です。講師に静岡大学の
森本隆子准教授を招き、14日の第1回には『坊つちゃん』を、21日の第2回には『三四郎』を
取り上げました。
講義では、登場人物のモデルや執筆当時の時代背景など、作品を読み解く手がかりになる
ことや、漫然と読むだけでは気づかない、作品の一歩踏み込んだ解釈を、丁寧に解説して頂きました。
漱石作品をすでに読み込んでいる方には新しい解釈を、まだあまり触れたことのない方にとっては
良い入門になったと思います。
次週、第3回では『こころ』について学習する予定です。
本講座の申し込みは終了しておりますが、当センターでは今後も文学講座を企画しております。ご期待ください。
また当センターのある藁科地域は、処女作『銀の匙』を漱石に絶賛された作家・中勘助が
一時期を過ごした地であり、当時の住宅が「中勘助文学記念館」として公開されています。
文学的素地の豊かな土地であり、他にも見所がたくさんあるので、ぜひ一度、
藁科に遊びに来てください。(K・M)