静岡県には、多くの伝統工芸があることをしっていますか?西奈生涯学習センターでは、数ある伝統工芸の中から、駿河竹千筋細工について、みなさんに知ってもらいたいと思い、6月5日、19日の全2回で、「駿河竹千筋細工で盛りかごを作ろう」を実施しました。
1回目は、“網代編み”と呼ばれる伝統技法を体験しました。編み方が初めは分からず、試行錯誤していくうちに難しい表情になっていく受講生の姿が見られましたが、講師が優しく目の前で編み方を実演するなど、一人ひとりに丁寧に指導していくと、受講生の表情も次第に優しくなり、コツをつかんだ様子でした。
2回目は、盛りかごのふちの部分にひごを挿していく工程を体験しました。受講生は、講師の鮮やかな手さばきを見つめながら、熟練した職人技の凄さを感じているようでした。
その後、四苦八苦しながらも盛りかごが完成すると、その達成感からか受講生からは自然に笑みがこぼれていました。受講生からは、「自分が思っていたよりも良いものができた」、「難しかったが、形ができてくると嬉しかった」などの声が聞かれました。伝統工芸の巧みな技とその繊細さを感じ、静岡の産業を知る素晴らしい機会となりました。
(M.O)