南部生涯学習センターでは、静岡市美術館「エッシャーの世界」展に合わせ、「講演会 エッシャーとバッハ」を開催しました。
この講座を企画するにあたり、書籍「ゲーデル・エッシャー・バッハ」を種本としました。サブタイトルに「あるいは不思議の輪」とあり、数学者ゲーデル、画家エッシャー、音楽家バッハの3者の特徴を幾何学的に解き、不思議な環を見つけるという内容の書籍です。本講演会では、このうちエッシャーとバッハの二人に光を当てました。
自己言及とパラドックス……そしてエッシャーのメビウスの輪とバッハのフーガ、カノン。大変難解なテーマでしたが、静岡音楽館AOI学芸員小林氏の、音楽を熟知したうえでの平易な解説によって、エッシャーとバッハの相関関係を受講者に理解してもらうことができたと感じています。また、開催中の「エッシャーの世界」展にも興味をもっていただけたようでした。
舞台裏を明かすと、この講座の構想から実施まで10か月の時間を要したため、好評裏に講座を終了できたことにはひとしおの感慨があります。
(J.M)
**不思議な世界*********************************
下の写真をご覧ください。
鏡に映したことで、遠近感に違和感を覚えませんか?
実際は、壁と鏡は左から右方向に遠くなっています。
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