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講座レポート 西部生涯学習センターでは11月～12月にかけて「静岡伝統工芸～匠から学ぶ漆塗弁当箱」を実施しました。
センター周辺の田町学区は「職人のまち」と言われるほど、地場産業や伝統工芸が盛んな地域です。本講座は製作体験を通して、伝統工芸を知り、工芸品を身近なものとして使ってもらうことを目的に漆塗弁当箱を作りました。
受講生の皆さんには事前に宿題として、弁当箱ふたの図柄を考えてきてもらいました。オリジナルデザインで作れることもあり、初回に集まった受講生全員がデザイン画を描いて持参してくれました。モチーフは花や富士山、魚、ダルマなど様々で、モチーフの配置まで考えられたデザイン画は「作りたい」熱意を感じました。
このデザイン画からカットした螺鈿を貼り、色漆で描くところから作業をスタートしました。この後は漆を塗り、乾燥させ、漆をさらに塗り、やすりをかけて磨く作業を繰り返していきました。根気が必要な作業が続く中、受講生の皆さんはひたすら作業を進めて、最終回にはとても素敵な作品ができました。
この弁当箱はそのままでも使用できますが、二段重ねもできるので重箱としても使えます。今年のお正月はこの弁当箱におせち料理を入れて、家族と一緒に良い年を迎えていただけたら幸いです。
伝統工芸講座は来年も予定しており、3月に伝統工芸の職人によるトークイベント・講演会の「匠の技 しずおか伝統工芸の魅力」を開催します。ご興味のある方はぜひ注目してください。
（Ｍ．Ｋ）
