常葉大学公開講座「くらしとデザイン」、「第1回モノとコトのデザイン」を1月28日に西部生涯学習センターで開催しました。
くらしのデザインの身近な例として、エレベーターの扉の開閉ボタンのデザイン、大きさ、色等をとりあげ、デザイン思考は問題解決であるとのデザイン論が展開されました。デザインはモノとコトという2つの側面を持ち、モノのデザインである製品のデザインは問題解決の手段であり、一方、コトのデザインである行為のデザインは、人の行動を観察し、問題を発見し、問題解決するというデザインの意味を再認識しました。
後半は漆器、蒔絵、駿河竹千筋などの伝統工芸品、フィンランドの家具や器のデザインがスライドで紹介され、ものづくりは良い材料、優れた技術だけでなく、最後はデザインであることを検証しました。
結びに、環境に配慮した、耐久性のある、サスティナブルデザイン=持続可能なデザインの有効性と、作る側は人間中心設計(HCD)、使う側は賢い消費者(使用者)でなくてはならないという使う人の視点からのデザインの重要性が語られました。
受講者のデザインに関する視点が大きく広がる講座となりました。
(T.S)