大里生涯学習センターでは、2月26日〜3月19日の毎週日曜日に、
「粋と伝統の浅間木遣を学ぼう!」を全4回講座として実施しました。
木遣は労働歌であることは言うまでもありませんが、
いつごろから現在に伝わるようになったかは全国に諸説あります。
いずれにしても人の力を主体としていた時代において、
重い木や石を引いたり持ち上げたりするには大勢の者が一斉に力を出す必要があり、
その呼吸を合わせるのに声を掛け合ったのが始まりではないかと伝えられています。
作業に携わる職人さんたちの掛け声であったのは間違いないようです。
浅間木遣は静岡で受け継がれた伝統芸能の一つであり、
神社造営の神木などの木材を大勢で運ぶ際に歌われた歴史があります。
祭歌をはじめ、建方、ご祝儀などの目出度い歌から葬式木遣まで、
私たちの生活の中にいつも歌はありました。
そんな木遣の歴史とその背景を学び、郷土芸能文化の継承保存に想いを馳せる、
本講座は格調高くも粋な講座でした。
これをきっかけに地域の歴史や縁ある文化に触れてみるのも良いかもしれません。
桜舞う季節、祭の声に誘われて町に出てみませんか?
大里生涯学習センターではこれからも人の温もりと歴史、文化を体感できる
楽しく粋な講座をお送りしたいと思います。
(K.K)