みなさん、誰かを好きになったことがありますか?
なんで好きになったのかと理由を考える方はあまりいないかもしれません。ですが、人を好きになる理由を科学的に考えることができることを、今回のサイエンスカフェでは3つの科学的効果の紹介をしてくれました。その中の1つが「単純接触効果」とよばれるものです。
「会う機会が増えていくと、その人のことが気になってしまう」
というのもこの効果のようです。人の脳は初めてみるものや複雑なものは処理がしづらく、何度もみているものは処理が早くなります。そのため、処理がしづらい物やストレスのかかるようなものは嫌い、ストレスのかからないものに対しては好意的な判断を下すそうです。何度も会うことで脳の処理が早くなり、好きになってしまうという脳のメカニズムだと知り、受講生も驚いていました。
日頃、考える機会がない「好き」も科学的に考えてみると新しい発見がありました。ですが、あくまでも好きになるきっかけづくりにしかならないため、継続的に好きという気持ちを保つためには工夫が必要のようです。「好き」をすべて科学するのはまだまだ時間がかかりそうです。