西部生涯学習センターは田町・新富町エリアにあり、地場産業や伝統工芸を中心とする職人町という土地柄を活かし、駿河竹千筋、駿河塗下駄、駿河漆器などの制作を体験する講座を実施しています。
「匠の技 しずおか伝統工芸の魅力」(3/18実施)は当センター初の試みとして、静岡市の伝統工芸をもっと身近に感じていただきたく、シンポジウムを開催しました。
2部構成で、第1部では「静岡の伝統工芸とその歩み」と題し、江戸時代から続く静岡の伝統工芸の歴史と現在についての講演。第2部では、市内で活躍する伝統工芸の職人、鳥羽俊行さん(鳥羽漆芸代表)、百瀬聡文さん(挽物師)、稲垣有里さん(染織家)の3名が対談し、伝統工芸の道に進んだ理由、現在の活動や課題、今後の展望など「ものづくり」への想いを語りました。
会場内には各職人が制作した作品を展示。参加者の皆さんは、作品を手に取ってその繊細さ、気品の高さを実感されていました。またイベント終了後には、職人と交流できる機会を設け、実際に話を聞き、姿勢や人となりを見ることで、伝統工芸が少し身近なものとして親しみを感じられた様子でした。
アンケートでは「伝統工芸の素晴らしさと職人の苦労とアイデアに感心しました。」「職人の生の声が聞けて良かったです」「家庭で伝統工芸品を取り入れていきたい」といった感想が寄せられました。これをきっかけに伝統工芸に興味を持っていただけたら嬉しく思います。
今後も西部生涯学習センターでは静岡市の伝統工芸の魅力を発信していく講座を開催してまいります。ぜひ今後もお楽しみに!(M.Y)