北部生涯学習センターでは、6月14日〜7月5日の毎週水曜日に「型絵染で送る暑中見舞い」を開催しました。
1回目に静岡市立芹沢_介美術館を見学し、人間国宝芹沢_介の技やデザインについて学びました。特にデザインや配色については各々がデザインを練る上で参考になりました。
2回目にデザインを型紙に描き、デザインナイフで型を彫りました。受講者は色を付けたい部分とそうでない部分のどちらを切り落とすかを考え、慎重に作業を進めました。型紙を彫り終えると糊を置く作業(糊置き)です。受講者は、糊を置く人、型紙を押さえる人、糊を載せたハガキを乾燥場へ移動する人と作業を分担して行いました。
3回目は糊を載せたハガキに色を入れました。1人10枚のハガキを制作したため、固定概念に囚われず、様々な色を使用することができました。この時点では、どのような作品が完成するのか想像が難しく、不安と期待が入り混じります。
4回目、ついに糊を落とす作業です。朝からハガキを水につけておいたため、糊が剥がれやすい状態になっていました。受講者は少しずつ水を流しながらハガキを擦り、糊を落としていきました。綺麗に染色されている様子が見えると「想像よりきれい」、「素敵」と声が上がりました。
糊を落とす作業を終えると最後に全員で作品の紹介をし、観賞の時間を持ちました。作品は乾燥させる必要があるため、受け取りは後日再度来館していただくことにしました。講座の時間が午前から午後までかかることや、互いに協力しながら作品を作り上げていったこともあり、受講者同士の仲間づくりの良い機会ともなりました。
今後も、手作りの楽しさを体験し、地元の偉人を顕彰していけるような機会を皆様に提供して参ります。
(M.S)