北部生涯学習センターでは7月5日、12日、19日の全3回にわたり、
静岡大学の小二田誠二教授を講師に招いて「江戸の怪談を読む」を開催しました。
第1回の講演テーマは、「事実」としての怪談〜三大怪談を中心に。
三大怪談といわれる皿屋敷、四谷怪談、累ヶ淵の話を読み解いていきました。
人物設定や時代背景など細かな設定を見直していくことで、
各話の世界観について理解を深めました。
第2回の講演テーマは、男の幽霊・女の幽霊〜鏡像としての怪談。
皿屋敷のお菊、四谷怪談のお岩、累ヶ淵の累。三大怪談の幽霊は皆女性です。
江戸の怪談にはなぜ女性の幽霊が多いのか?
男性の幽霊と女性の幽霊を比較して見えてくるものとは?
そんな切り口から、怪談を読み解いていく内容でした。
第3回の講演テーマは、怪談のメッセージ〜社会と怪談。
現代の都市伝説の例も交えながら、怪談が生まれる社会背景や
怪談に込められたメッセージを考えていく内容でした。
講師の軽妙な話しぶりと広い視野に立った講演内容に惹き込まれ、
受講者の皆様も各回興味津々な様子で聞き入っている様子でした。
北部生涯学習センターでは今後も様々な講座を実施して参りますので、お楽しみに!(M.S)